「UFO」という用語の考案者に関する訂正とお詫び

本城です。

先日、読者の方からご指摘を受けて、『UFO事件クロニクル』に訂正箇所が二つ見つかりましたので正誤表に追記しました。

一つはイースタン航空機事件当時におけるハイネックの肩書きで、もう一つは「UFO」という用語の考案者についてです。

用語は私の担当だったのですが、「UFO」という言葉は「エドワード・J・ルッペルトによって考案された」と解説しました。しかし、これは誤りでした。

出典としたルッペルトの『未確認飛行物体に関する研究』をあらためて確認したところ、ルッペルトが「UFO」という言葉を公式に採用した(または「フライング・ソーサー」という言葉から置き換えた)と説明されており、考案したというのは私の誤読によるものです。

実は志水一夫さんの『UFOの嘘』では、51ページにて(ルッペルトを)「造語者とする説は誤り」と書かれているのですが、これを昔に読んでいたにもかかわらず忘れてしまい、新たに間違ったことを書いてしまいました。すみません。お詫びして、「公式に採用」に訂正致します。

ちなみに、「では誰が考案したのか?」については、まだ私にはわかりません。もし今後、わかることがあれば追記したいと思います。

「UFO」という用語の考案者に関する訂正とお詫び”へ5件のコメント

  1. 桜木ヒロキ より:

    政府ファイルUFO全事件(並木書房)のP49に

    シドニー・シャレットが「サタデー・イヴニング・ポスト」誌の記事で使っており、
    プロジェクト・グラッジの報告書にも何度か登場しているが

    とあります。
    ただし真の意味での最初の考案者かどうかは判りません。

  2. 衒学鬼 より:

    「UFO」という用語が初めて公に使われたのは『サタデー・イヴニング・ポスト』誌に掲載されたシドニー・シャレットの記事である――ピーター・ブルックスミスもカーティス・ピーブルズもそう書いています。
    しかし『サタデー・イヴニング・ポスト』誌の1949年4月30日号と5月7日号を調べたところ、確かに前者には「unidentified flying object」という言葉はでてくるものの、「UFO」という用語はどちらの記事にも使用されていませんでした。
    「UFO」という用語の考案者が誰なのか私も知りたいです。

    1. 本城達也 より:

      お二方ともご教示ありがとうございました。そのあたりから、改めて確認していきたいと思います。

  3. 本城達也 より:

    追記。皆神さんの『UFO学入門』では、UFOはルッペルトが採用した用語だが、公に使われたのは1949年4月30日付けの『サタディ・イブニング・ポスト』の記者シドニィ・シャレットが最初だと説明。

    一方、並木さんの『未確認飛行物体UFO大全』では、Unidentified Flying Object=未確認飛行物体という言葉が空軍内で使われていたが、長すぎたのでルッペルトがUFOと呼ぶことを提唱したという説明。

  4. デミ より:

    「陰謀論」という言葉は誰が考案したんでしたかね。

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