本城です。

先日、作家で超常現象研究家の斎藤守弘さんにお目にかかり、お話を伺う機会を得ました。斎藤さんは主に60年代~80年代にかけて、書籍、雑誌、テレビなどで活躍された方で、往年のオカルトファンの中には、影響を受けた方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

ASIOSでも『謎解き超常現象Ⅲ』において、UMAの「スクリューのガー助」(別名ハーキンマー)を取り上げた際に、斎藤さんのお話も登場しています。今回は、そのガー助についてのお話も伺えましたので、他の貴重なお話も加えて、以下で紹介したいと思います。

「スクリューのガー助」について

ガー助とは、アメリカのモンタナ州フラットヘッド湖に生息するといわれるUMA(謎の未確認動物)です。日本では比較的鮮明な写真と共に、1960年代から紹介されてきました。

その正体については、チョウザメの誤認の可能性が指摘されており、写真についても合成の可能性が高いと考えられています。ところが日本で知られている「スクリュー(尾)のガー助」という名前は、いつ、誰が言い出したのか、ということは長らく謎でした。

それを山本弘さんが調査され、どうやら斎藤守弘さんが最初に言い出したらしいということは、『謎解き超常現象Ⅲ』でも書かれたとおりです。

今回はそこからさらに踏み込みまして、直接、ご本人にお話を伺えました。斎藤さんによりますと、「スクリュー尾のガー助」という名前は、元々アメリカの大衆雑誌に書いてあった話をもとに、やはり斎藤さんが考案した名前だったそうです。

きっかけは神田の古書店。ここでアメリカの雑誌を買ったところ、その巻頭の投稿コーナーにUMAの話が載っていたといいます。そこには「スクリュー・テイル・○○○」という名前と共に「ガー」と鳴くと書かれており、そこから日本風に「スクリュー尾のガー助」と名付けたのだそうです。

ちなみに「ハーキンマー」もその雑誌に載っていた名前だそうで、「スクリュー・テイル・○○○」のニックネームみたいな感じで紹介されていたといいます。(ネッシーみたいなノリで)

また投稿文には、「この話がウソだと思うなら実際に見に来い」みたいなことが書かれていたため、それなら本当かなと思って日本で紹介したとのことです。なお合成写真は、別のところから当時の編集部が見つけてきて勝手に載せたのだとおっしゃっていました。

うつろ舟=UFO説

うつろ舟とは江戸時代に存在したとされる円盤型UFOで、奇妙な絵と共に、UFOファンにとってはお馴染みのUFOです。

ところがこれも、日本から発信された話だということはわかりますが、UFOと結びつけて最初に言い出したのは誰なのか、という点は気になるところです。そして、これもまた斎藤さんが言い出した話ではないか、ということは文献研究などから指摘されていました。

そこで、このうつろ舟についてもお話を伺ったところ、やはり斎藤さんが最初に言い出したお話だったそうです。元ネタは『日本随筆全集』だといいます。

1960年代当時、UFOが地球に来ているなら昔にも来ているはずだと考えて『日本随筆全集』を読んだところ、円盤型のうつろ舟のイラストを見つけて、これこそ江戸時代に地球を訪れていたタイムマシン型UFOだと考えついたのだそうです。

これが現在まで続く、うつろ舟=UFO説の出発点だったわけですね。

江戸時代の肉人=宇宙人説

最後は肉人伝説です。肉人とは、江戸時代初期、駿府城にて徳川家康が遭遇したという謎の生きものです。これは出典をたどっていくと話が少し変わっていくのですが、古文献では肉人を宇宙人とは結びつけていません。

では誰が最初に言い出したのか、といいますと、これも斎藤さんなのだそうです。元ネタは『日本随筆全集』。この説の初出は『宇宙機』(No.13, 1957年7月20号)で、河津薫というペンネームで書かれています。

以上、今後、これらの説を研究される方々にも参考にしていただければ幸いです。