本城です。
先日、神奈川歴史研究会の方に確認してわかったのですが、オカルト作家の齋藤守弘さん(85歳)がお亡くなりになったそうです。悲しいお知らせでした。

当初は、今年の4月17日に亡くなられていたと伺っていたものの、昨日、ご家族にお目にかかり、お話を伺ったところ、お亡くなりになったのは4月14日だったと伺いました。老衰とのことでした。謹んで哀悼の意を表します。

齋藤さんは、日本のオカルト世界では黎明期から活躍されてきた方で、日本で最初に全国的なUFO研究団体となった「日本空飛ぶ円盤研究会」では、当時まだ20代ながら、会誌『宇宙機』で連載を持つなどされていました。

『宇宙機』第8号より

『宇宙機』第8号より

また、今では海外でも知られている「うつろ舟」を、最初にUFOと結びつけて論じられたのも齋藤さんでした。当時、UFOが地球に来ているなら昔にも来ているはずだと考えられて、『日本随筆全集』を読んだことがきっかけだったそうです。

他にも、江戸時代の肉人=宇宙人説も斎藤さんが初出でして、やはり元ネタは『日本随筆全集』。この説を最初に書かれたのは『宇宙機』(第13号)、ペンネームは河津薫でした。

『宇宙機』第13号より

『宇宙機』第13号より

さらに、スクリュー尾のガー助や、がしゃどくろなども齋藤さんです。雑誌『ムー』ではライターとしてだけではなく、時折開催されていたミステリー・コンテストの審査員も務められていました。

2000年代以降はご高齢となり、だいぶ露出が減ってしまったものの、研究意欲は旺盛な方で、晩年は古代史研究を熱心にされていました。実は私は羽仁礼さんからのご紹介もあり、ここ2年ほど調べ物や蔵書の整理などのお手伝いをしていました。

齋藤さんはネットをやらない方で、当然メールも送れませんから、連絡手段は手紙か電話でした。最後にお手紙をいただいたのは昨年の10月下旬頃で、とあるフランスの洞窟について調べるのを手伝ってほしいというものでした。

もちろん、できる限り協力し、その結果はいずれ御本にまとめられる際、加筆増補されたいとのお話だったのですが、その御本の発刊が実現される前に、お亡くなりになってしまいました。残念でなりません。

ただし私が確認できる限り、齋藤さんの最後の記事は、神奈川歴史研究会発行の会報『歴研神奈川』(平成28年10月号)に掲載の「先史洞窟内の赤色手形の謎」という、月例会での講演内容をまとめたものになるようです。

『歴研神奈川』(平成28年10月号)より

『歴研神奈川』(平成28年10月号)より

なお齋藤さんが所有しておられた膨大な資料の行方ですが、一部は生前に整理されたものの、残りはご家族によりますと全て古本屋にて売却されたそうです。間違って捨てられるようなことはなくて安心しました。いずれ、必要とされる方々の手に渡られることを願ってやみません。