ASIOSの新刊『映画で読み解く「都市伝説」』が出ます。

※目次に各項目の見出しを追記しました。(6月29日)

本城です。

6月24日(早いところでは23日)にASIOSの新刊『映画で読み解く「都市伝説」』(洋泉社)が出ます。今回は、雑誌『映画秘宝』編集部さんから出ることになりましたので、映画の題材となった超常現象や陰謀論、宇宙ネタなどを取り上げて解説しています。

取り上げた映画は全部で30本以上。それぞれネタバレしない程度にあらすじを紹介し、題材について深く掘り下げています。ですので映画をご覧になった方はもちろん、ご覧になっていない方でも楽しめるようになっていると思います。

実話かと思えば創作だったというのもあれば、創作だと思っていたのに実話だったというエピソードもあったりと面白いです。

なお今回はASIOSの執筆メンバーの他に、海外からロバート・バーソロミューさんにもご参加いただきました。バーソロミューさんは『謎解き超常現象Ⅳ』のチャンプの記事に続いて2回目の登場です。

ちょうど昨年、超常現象研究家のジョー・ニッケルとの共著で『アメリカの幽霊屋敷:エクソシストから死霊館まで実話系ホラー映画の真相』という本を海外で出されていまして、オファーしたところ快諾していただきました。今回も記事の翻訳はナカイさんが担当されています。

ASIOSの新刊の目次は以下のとおりです。コラムもいくつかありますので、そちらも合わせてお読みいただければと思います。よろしくお願いいたします。

目次

第1章 本当にあった「怖い事件」
旧ソ連時代に起きた怪奇事件―「死の山」でいったい何が起きたのか
『ディアトロフ・インシデント』(本城)
「アミティヴィルの恐怖」はまったくのでっち上げだった!
『悪魔の棲む家』(バーソロミュー)
元ネタとなった「悪魔祓い事件」とモデルとなった「少年」の真実
『エクソシスト』(皆神)
「死者との交信手段」「混入するはずのない“何者かの声”」
コラム・EVP(若島)
※心霊映画でおなじみの電子音声現象(EVP)、「録音される謎の音」にまつわる解説。
知っておいたほうが楽しい「アメリカ映画」と「背景知識」
コラム・「キリスト教」の多大なる影響下にあるアメリカ社会(若島)

第2章 「超能力」と「古代文明」
本当に将軍は壁を通り抜けようとして激突した!
『ヤギと男と男と壁と』(山本)
“貞子”のモデルとなった超能力者たちの末路
『リング』(本城)
「エリア51」よりもすごい!ノースカロライナ州ブラウン山の“怪光伝説”
『エリア0<ゼロ>』(加門)
箱舟も洪水も存在しなかった!?
『ノア 約束の舟』(皆神)
※キリスト教圏では最低映画とされながらも箱舟伝説の問題点はクリアしていた意外な映画。
ピラミッドは王の墓ではない……いったい、誰が何の目的で造ったのか
『ピラミッド 5000年の嘘』(ナカイ)

第3章 「呪い」と「心霊現象」
出演者やスタッフたちに襲いかかる呪い
『スーパーマン』/『ポルターガイスト1・2・3』/『プロフェシー』/『アトゥック』
場面に映りこんだ心霊現象
『the EYE』/『青木ヶ原』/『感染』/『着信アリ』/『サスペリア』(この章すべて本城)

第4章 妖しき「陰謀」の世界
アクションコメディからサイコスリラーまで「MKウルトラ」が生んだ作品群
『エージェント・ウルトラ』『ジェイコブス・ラダー』(原田)
※「MKウルトラ」とはCIAがかつて実際に行っていた秘密プロジェクト。
映画は現実より奇なり……現実は陰謀より奇なり
『カプリコン・1』(寺薗)
月面で起きる「ポルターガイスト現象」
『アポロ18』(寺薗)
「シオン修道会」という組織は妄想の産物だった!?
『ダ・ヴィンチ・コード』(皆神)
戦後の日本経済を漂流した怪伝説―「M資金」をめぐる謎
『人類資金』(原田)
巨大昆虫に投影された「恐怖」の暗喩の正体
コラム・「空を見ろ! アリだ! カマキリだ!!」(原田)

第5章 「UFO」と「宇宙人」
“ロズウェル”に本当にUFOは墜ちたのか?
『インデペンデンス・デイ』(山本)
アメリカの人気テレビシリーズに囁かれる“ある噂”
『V』(原田)
「ナチス」はハイテク技術を有するオカルト集団だったのか
『アイアン・スカイ』(横山)
“UFOロア”が散りばめられたSFコメディ
『MIB』(秋月)
※“宇宙人あるある”の解説が面白いです。
地球外知的生命体からのメッセージは届いているのか……?
『コンタクト』(皆神)
映画の内容は「すべて事実」」に基づいている!?
『フォース・カインド』(秋月)
月面着陸はNASAがキューブリックに撮らせたヤラセだった!?
『2001年宇宙の旅』(山本)
宇宙人はかつて、尖った鼻、尖った耳、そして、腕は毛むくじゃらだった
コラム・宇宙人〝グレイ〟がついに脱ぐまで(山本)

第6章 遥かなる宇宙
NASAの彗星探査機はこの映画のタイトルをパクった!?
『ディープ・インパクト』(寺薗)
地球の危機を救うには、もっと安全で確実な方法があった!?
『アルマゲドン』(寺薗)
NASAはなぜ制作協力を拒否したのか?
『ゼロ・グラビティ』(寺薗)
それでも、人類は「赤い星」を目指す―
『オデッセイ』(寺薗)

ASIOSの新刊『映画で読み解く「都市伝説」』が出ます。”へ3件のコメント

  1. Kow より:

    誤字脱字等、気になった箇所についてです。
    p.59 下段「花開した」→「開花した」
    p.102 1行目「調査が行われた[8]。」→「調査が行われた。」
    ※この項は注釈なしで、参考資料にも番号は振られていません。
    p.124 上段「デスパレットな妻たち」→「デスパレートな妻たち」
    ※表記の問題かもしれませんが、邦題は長音符になっています。
    p.151 写真のキャプション「証言を基づく調査」→「証言に基づく調査」
    p.166 5行目「それは、彼らが月面に」→「それが、彼らが月面に」
    p.189 10行目「インゴッド」→「インゴット」
    p.213 8-9行目「世界か国」→「世界各国」
    p.223 1-2行目「アドルフ・ アイヒマン」→「アドルフ・アイヒマン」
    ※空白スペースが誤挿入。
    p.276 2行目「『妖精ゴラス』」→「『妖星ゴラス』」
    p.299 8行目「『レッド・プラネット』」→「『レッド プラネット』」
    ※邦題は中黒ではなく半角スペースです(Wikipediaでは詰めているようですが)。
    p.302 10行目「着用しいる」→「着用している」
    p.311 下段「2011年bに」→「2011年に」

  2. 本城 より:

    ご指摘ありがとうございました。こちらで把握しているものも含め、チェックして増刷時に修正する予定です。

  3. Kow より:

    すみません、ひとつ追加です。返信不要です。
    p.258 上段「NICUP」→「NICAP」

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