東京上空に現れたという謎の発行物体の正体

本城です。昨日、下記のニュースが配信されました。

「東京上空に現れた謎の発行物体はUFOなのか!?」(リアルライブ)
http://npn.co.jp/article/detail/51001672/

記事によりますと、作家の山口敏太郎さんが、6月4日の午後9時頃、千葉県船橋市の公園で東京方面に浮かぶUFOを撮影したといいます。写真ではわかりづらいですが、当時、撮影されたという動画を見ますと、確かに白い光点が映っていることが確認できます。

このUFOの正体は一体何でしょうか? まず思い浮かぶのは、動画内でもたびたび言及されている星の可能性でしょう。そこで星の可能性を調べてみました。

まず大前提として、当日の天気です。気象庁のデータによりますと、当日の船橋市内は晴れていたようです。そのため星があれば見ることはできたと思います。

次に当夜の星空の様子です。UFOが撮影されたのは、6月4日の午後9時、場所は船橋市、方角は東京方面ですから、西です。これらの情報をもとに天文ソフトを使いますと当夜の様子を再現できます。その結果が次のとおりです。

天文ソフト「Stella Theater Pro」より

西の空で目立つのは木星と金星ですね。地平線からの仰角は木星が約24度、金星が約13度でした。金星は低いですから、おそらく付近の建物か公園内の木などに隠れて見えなかった可能性が考えられます。

そうなりますと、UFOの正体として考えられるのは残る木星です。当時、木星はマイナス1.9等でした。これは全天で太陽の次に明るい恒星シリウスのマイナス1.46等より、さらに明るいですから、当夜、西の空ではかなり目立っていたはずです。

これは逆に言えば、当夜、西の空を観察していて、他にUFOを目撃していたのならば、木星についても目撃されていたはずだということでもあります。ところが、当夜、西の空で目立っていたのは、光点状のUFOだけだったといいます。ということは、そのUFOの正体は木星だったと考えるのが妥当ではないかと思います。

ちなみに木星と金星の共演は、7月の上旬まで見られるそうです。とくに6月20日と21日の夕空では、木星、金星、月が揃って見られるとか。とはいえ梅雨のシーズンでなかなか難しいかもしれませんが、チャンスがありましたら、ぜひ西の空をご覧になってみてください。

東京上空に現れたという謎の発行物体の正体”へ3件のコメント

  1. bin より:

    いったいどこから?どうやって?何の為に地球に来ているのか? サッパリ分からない、考えもしない、けど「UFOだ」
    って、いつまでやってんですかね
    人が宇宙人なんて言い出してから何年経つか知らないけど、50年後、100年後、1000年後も、人は「UFOだ」なんて言ってんでしょうか
    ボクは言っていると思う
    理由は、書くと怒られちゃうからやめときます

  2. R より:

    このブログにまだ記事無いけど、この前からよくテレビで、何とか言う男が一ヶ月ぐらい絶食した(と本人が主張)みたいに言ってるけどあれはどうなんだろう。まぁ、取り上げている番組が芸能ワイドショーくらいしかない時点で大体は想像が付いてしまうなぁ・・・
    この記事とは関係なくてすみません

  3. 藤木文彦 より:

     木星でしょうね。
     毎日見ていれば分かるはずですが、追加報告が無いようです。
     普段から空を見る、星を見る、という習慣の無い人が、たまたま空を見て光る物があって、というときに、こういう誤解をすることはありますが、仮にも「研究家」を名乗る人がねぇ。

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