本城です。昨夜、熊本地方で最大震度7の大きな地震がありました。

この地震に関連して、さっそくクジラなどが打ち上げられる前兆現象が起きていたのではないかと言われています。

「天草沖で定置網にクジラ ザトウクジラの子どもか」(2016年4月4日)
http://www.asahi.com/articles/ASJ445JPLJ44TLVB016.html

「今度は長崎で… 海岸に巨大クジラが打ち上がる」(2016年4月8日)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000072138.html(現在リンク切れ)

確かにクジラが定置網に引っ掛かってしまったり、打ち上げられたりする事例は2件起きています。ですが、これまでにも申し上げているとおり、大きな地震が起きてから当てはまるような事例だけを探しても意味がありません。普段はどれくらいの頻度で起きている事例なのか、ということも調べておく必要があります。

そこで実際に調べてみましょう。まず2週間しか経っていない今月だけで、これだけ起きています。

2016年4月12日
福井県高浜沖で定置網にミンククジラ(現在リンク切れ)
2016年4月10日
千葉県館山市でミンククジラ混獲(現在リンク切れ)
2016年4月6日
三重県志摩市で種不明クジラ漂流(現在リンク切れ)
2016年4月5日
高知県香南市で種不明イルカ座礁(現在リンク切れ)
2016年4月5日
静岡県伊東市の新井海岸でコククジラが打ち上げられる(現在リンク切れ)
2016年4月3日
京都府与謝郡伊根町でミンククジラ混獲(現在リンク切れ)
2016年4月2日
和歌山県田辺市の内の浦湾でゴンドウクジラが迷い込む

3月以前のデータは、「海棲哺乳類情報データベース」で確認できます。今年はこれまでに83件です。場所も北海道から沖縄まで様々。これは2015年以前でも変わりません。

つまり、こうした事例は日頃から起きているということがわかります。日本は海に囲まれていますから、いつもどこかで報告があがるということです。

ですから大地震が起きてから探せば、当てはまる事例も見つかりやすいというわけです。でも予知には役立ちそうもありません。なにせ、日常的に日本中で起きていますから。