懐疑的な動画
ここでは主に懐疑的な内容の動画を紹介していきます。海外の動画は日本語字幕を付けてありますが、もし字幕が表示されない場合は、動画下にある「cc」ボタンをクリックしてください。
※字幕を追いながらだと見落とす場面も出てくるかもしれません。できれば2度以上ご覧になることをお勧めします。
オーラは見えるのか?
この動画は、1991年にイギリスで放送された『James Randi: Psychic Investigator』というシリーズ番組の一部です。番組では懐疑論者のジェイムズ・ランディが「オーラが見えると主張する人」を検証しています。
実験に参加するのは、「ジェイムズ」という名のオーラ・リーダー。彼は、ついたての裏に隠れた5人のボランティアが立っている場所を順番どおり当てることに挑戦します。手がかりは、ついたての上から見えるはずのオーラのみ。本当に見えるのなら楽勝ですが、実際ジェイムズが番組内で当てられたのは5人中2人だけ。偶然レベルと大差ないものでした。
クリスタル・パワーのテスト
この動画も上と同じ『James Randi: Psychic Investigator』の一部です。ジェイムズ・ランディが「クリスタル・パワー」と、ニューエイジの理論と治療法である「アプライド・キネシオロジー」(応用運動学)を検証しています。
出演者はランディの他に、クリスタル・ヒーラーとして有名なスージー・ホービッチと、女優のフィオナ・リッチモンドの計3名。まず番組では、クリスタルの力を示すためにデモンストレーションを行ないます。フィオナには椅子に座った状態で片腕を前に伸ばしてもらい、スージーがその腕を下に押します。すると腕は簡単に押し下げられてしまいます。
ところが続いて片方の手にはクリスタルを握ってもらい、もう一度、片腕を前に伸ばしてもらうと、今度はスージーが腕を下に押し下げようとしても強さが増したかのように下がりません。
デモンストレーションはここで終了。次はいよいよ検証へ。先ほどのクリスタルは赤色の小さい袋に入れてヒモで縛ります。そしてその小袋は、他の小袋入りのサンプルが複数入った大きな袋に入れられ、かき混ぜられます。この状態ではクリスタルがどこに入っているのか誰にもわかりません。
中身がわからない状態で、ひとつひとつ先ほどのデモンストレーションと同じことをやり、クリスタルがどの小袋に入っているか当ててもらおうというのです。クリスタルではない別のものが小袋に入っているのであれば、腕は簡単に押し下げられてしまうので、それが「悪い」ものだとわかるという理屈です。
番組では、フィオナが大きな袋から小袋を1つずつ選び出していきます。1つ目は簡単に腕が下がってしまうので「悪いもの」。2つ目、3つ目も同じく「悪いもの」。4つ目でようやく強い反応が出て、これが「クリスタル」だとされました。最後の5つ目は「悪いもの」という反応。
あとは正解を見ていきます。まず「クリスタル」として選ばれた4番目の小袋。これは確認してみると、中身は毒性のある「ラット・ポイズン」(殺鼠剤)のかたまりでした。一方、肝心のクリスタルは、他の「悪いもの」として片付けられていた小袋の中にあったのです。
スージーはクリスタルを正しく見つけられなかった言い訳として、袋に覆われていたことをあげますが、ランディは「クリスタルにパワーがなかった」か、テストに使われたニューエイジの「アプライド・キネシオロジー」(応用運動学)がおかしいのか、あるいは両方だろうと結論して番組は終わります。
江原啓之が認めた霊能者
これも『James Randi: Psychic Investigator』の一部です。ジェイムズ・ランディが、霊能者のネラ・ジョーンズのサイコメトリー能力(*1)を検証しています。ちなみにネラは、スピリチュアル・カウンセラーとして有名な江原啓之氏が本物と認めている霊能者です。
*1 物体などに触れることによって、それに関連する人物や出来事、由来などを読み取る能力のこと。
番組で検証のために用意されたものは、実際の殺人事件で使われた凶器を含む6つの道具類。この中から、サイコメトリーを使って殺人事件の凶器を当てよう、というのです。
ネラは3つの道具を選びますが、そのうち実際に凶器だったのは1つだけ。残り2つは新品で購入した無関係の道具でした。しかも選んだ1つの凶器についても、サイコメトリーの際には事件と全く無関係のことを話していました。(さらに残り3つの道具の中にも凶器はあったにもかかわらず、それらを選ぶこともできませんでした)
番組の最後は、イギリスの超能力捜査の実態について、ランディが調査した結果をコメントして終わります。
占いや霊視が当たっているように思えるワケ
この動画は、イギリスのチャンネル4で放送されていた人気番組「Trick of the Mind」の一部です。出演しているのは、イギリスのトリックスターで、懐疑論者でもあるダレン・ブラウン。
ダレンは、イギリス、アメリカ、スペインで若いボランティアの男女を集めると、彼らに誕生日や手型、個人的な持ち物を、それぞれ自由に選んでもらった封筒に入れてもらいます。ダレンによると、封筒の中身をもとにその人の性格や過去が当てられる「リーディング」を行うというのです。
封筒が集まると、ボランティアの男女にはしばらく休憩してもらい、その間にダレンはリーディングの結果を書いた紙を用意して再び皆の前に現れます。そして、最初は他の誰にも見られないように封筒の中身を読むように指示。リーディングの結果を読んだみんなはよく当たっていると驚きます。どれくらい当たっていると思うか質問されると、それぞれ75%~90%ほどだという答えが多数。
しかし、番組はここで終わりませんでした。続きがあったのです。ダレンはすっかり信じてしまったみんなに対し、今度はリーディングが書かれた紙を他の人と交換するように指示します。
すると・・・「自分だけの性格や過去」が書かれていると思っていたリーディングの内容が、実は他の人と完全に同じだったことに気付くのです!驚きの真相に唖然となる一同。ダレンはそんな皆に、これは「コールド・リーディング」と呼ばれるテクニックを使ったものだと説明します。しかし、より正確には、その一部として使われる「バーナム効果」(*1)を応用したものといえます
*1 バーナム効果とは、誰にでも当てはまるような一般的な人物描写を、自分だけに当てはまるものだと思い込んでしまう現象のこと。興行師のP・T・バーナムが、大人から子どもまで誰でも楽しめる演目を揃えたサーカスを率いていたことから、この名がついた。
バーナム効果を有効にするためには、人物描写を知らせる際に、「これは“あなたの”性格を表したものだ」と特定することが重要。それができれば相手の強い思い込みを誘うことができる。
番組の最後はみんなの感想を紹介して終わります。番組を通してみると、真相に気付いたときのみんなの反応が、予想外のことに思わず笑ってしまう人もいれば、唖然となっている人もいて印象的です。
降霊会のトリック
この動画は、1997年にイギリスのチャンネル4で放送された「The Secrets of the Psychics」という番組の一部。出演しているのは、イギリス・ハートフォードシャー大学のリチャード・ワイズマンです。
19世紀後半から始まった降霊会では、これまで様々なトリックが行われてきました。番組ではそのトリックを実際に再現しながら、暗闇の中でどのようなことが行われているのか、そして参加者はどのような錯覚を起こすのかを明らかにしています。
まず番組では、霊媒師役の俳優を用意し、降霊会に参加するボランティアを集めます。彼らは霊媒がニセモノであることや、インチキが行われることは知りません。降霊会が終わったあとに知らされます。
霊媒師役の俳優は動けないようにするため椅子に手首と足首を縛り付けられます。そして机の上には、マラカス、ベル、メガフォン、アコーディオンなどが用意されています。説明によれば、部屋を真っ暗にしたら参加者みんなのエネルギーを集中させて、机の上にある道具を動かそうというのです。
説明が終わると明かりが消え、部屋は完璧な暗闇に。参加者が見えるのは道具に塗られた少量の蛍光塗料だけ。しかし番組では暗闇の中でも撮影できる特別なカメラを用意しているので視聴者は降霊会を明るい部屋で行われているかのように見ることができます。そして降霊会終了後にボランティアも何が起きていたのか、ワイズマンと一緒に見ることができるのです。
さて降霊会では、霊媒師役の俳優が参加者にいろいろ指示を出しながら、裏でトリックを始めます。伸縮する棒を使ってマラカスやボールを動かしたり、協力者を部屋に入れて参加者に帽子をかぶらせたり。最後には部屋が急に寒くなったとみんな言い出します。
実験の間はエアコンの温度は一定だったのでこれは暗示による錯覚です。降霊会で行われたトリックはどれも単純ですが、部屋では蛍光塗料以外見えない上に、霊媒師は縛られていると思っているので誰も気付きません。結局、霊媒師役の俳優に疑いを持った人は誰もいませんでした。単純なトリックであっても、みんなうまく騙されてしまったのです。
手にくっつく免許証
この動画は、2007年5月15日にフジテレビの『超魔術vs超能力!!』という番組内で放送された、「ロシアの超能力者が日本の運転免許証を手の側面に垂直に貼り付ける」という超能力を検証したものです。
番組内では超能力によって手の側面に貼り付くかのように紹介していましたが、実際には超能力などなくとも手に貼り付けることが可能です。実際に再現しているので動画をご覧ください。
手の表面のわずかな水分や脂分が、免許証の表面と反応するためにくっ付きます。同じような表面をしているクレジットカードや写真でも手の側面に垂直に貼り付けることが可能です。ただし、免許証であっても材質の違うサラサラとした裏面だとくっ付くことはありません。(実際に番組内でも超能力者が貼り付けていたのは免許証の表面であることに注意)
スプーン曲げのトリックの瞬間
この動画は世界的に有名な自称超能力者のユリ・ゲラーが、アメリカの「People Are Talking」(CBS)に出演した際のものです。トリックの瞬間がわかりやすく示されています。
ゲラーは観客と一緒にスプーンを曲げてみせると言うと、女の子を1人、壇上に呼びます。ここで、観客や視聴者の視線は壇上に向かう女の子に注がれますが、その瞬間、ゲラーは持っていたスプーンを手の力で曲げてしまうのです。この動画では、その瞬間までをわかりやすく秒読みし、曲げる場面も何度かスローで再生しています。
一方、すでに曲がったスプーンを持ったゲラーはその曲がった部分をうまく手で隠し、女の子に手でこすりながら「曲がれ」と言うように要求します。すると、徐々に曲がり始めたかのように見えるスプーン。しかし、実際は字幕でも指摘されているようにすでに曲がっているのです。それでもゲラーは親指を使って徐々にスプーンを押し上げながら、超能力によって曲がっているかのように装い続けて終わります。


