こんにちは。蒲田です。

昨年12月の出版でしたが楽工社から加門正一さんの『江戸「うつろ舟」ミステリー』が出版されました。「うつろ舟の蛮女」の話は、UFO元年(1947年)以前の日本発UFO事例として、一部の人に注目されてきました。話の概要は、茨城の海岸にUFO型の乗り物で流れ着いた異国の女性が発見されたといったような内容です。

新・トンデモ超常現象60の真相』でも、加門さんの調査が発表されていますが、そこから更に進んだ内容となっています。この本はみっつの点で画期的だったと思います。

ひとつ目は、(一応)UFOに関しての本なのに、日本人以外には書くことの難しいテーマである点。そのため、欧米人の調査を基礎とする、他のUFO本には見ることのできない内容になっています。特に民俗学的な視点がかなり強くなってます。

ふたつ目は、懐疑論者の調査として、海外でもあまり見ることができないぐらいに突き詰めた詳細な研究であるという点です。

みっつ目は、ひとつのテーマを突き詰めた内容を日本で出版できたという点です。こういった一事例を突き詰めた本というのは日本では需要がないらしく、非常に優れた研究であっても学術的な専門書でなければ出版に至ることはあんまりありません。

個人的に最も重要だと思うのはみっつ目の点です。実際のところ、出版者の方の話を噂で聞く限り、ハードな内容の懐疑本は意識的に避けているようでした。懐疑本を出すにしても、気楽な懐疑本をいっぱい出したいというのが本音のようです。

そういった状況の中で出版された本ですから、この本が高い評価をされるような本になればいいなと思います。

…とはいえ、この本もハードな雰囲気にならず、気楽に読めるように工夫されているとは思いました。もっとハードな内容でも普通に売れる世の中になればいいのになぁと思ったりもします。