本城です。今年もよろしくお願いします。

さて、1月6日(水)の19時から、テレビ朝日で「信じる?信じない?トリハダ!世界の超能力捜査3時間スペシャル」が放送されます。そこで今回は予習もかねて、ざっと内容を紹介しておきたいと思います。

(1)アメリカの超能力者、クリスティ・ロビネット

クリスティは、まだ赤ん坊の頃から、幽霊や天使とコミュニケーションを取ることができたと主張する超能力者です。(公式サイト)

彼女が担当するのは、2004年に起きたアシュリー・ハウリー失踪事件。当時20歳だったアシュリーは2004年6月に行方がわからなくなり、警察や家族がその行方を捜していました。

しかし残念ながら、2008年にアシュリーはオハイオ州の森で白骨遺体となって発見されます。この遺体発見場所を2008年以前からピンポイントで透視していたと主張しているのがクリスティです。

この話だけでは、驚くべき透視をしていたかのように思えます。ところがアシュリーの事件や裁判の様子を報じた地元コロンバスの報道記事を確認してみますと、クリスティの透視の話はまったく出てきません。

John Futty「Woman’s remains identified」『The Columbus Dispatch』April 9, 2008 (http://www.dispatch.com/content/stories/local/2008/04/09/ASHLEYidD.ART_ART_04-09-08_B1_OG9SH43.html)

Bruce Cadwallader「Triple killer gets life without parole」『The Columbus Dispatch』July 22, 2008 (http://www.dispatch.com/content/stories/local/2008/07/22/macmic.html)

アシュリーを殺害したのは元ボーイフレンドのロバート・マックマイケルという人物で、当初から第一容疑者だったといいます。また遺体発見場所も、彼が父親と時々住んでいた家の隣の森で、捜索範囲に入っていたといいます。

さらに遺体が埋まっている場所をピンポイントで教えたのは、マックマイケルの友人で、遺体を埋めるのを手伝ったガレット・カリシュという人物だとしています。

検察官のジェームズ・ロウによれば、「彼なしでは、我々は遺体を見つけられなかった」そうです。このように地元の報道からは、クリスティの出番がどこにあったのか、そして事前に透視していたのか、確認はできませんでした。明日の放送ではどうなるでしょうか。

(2)ロシアの超能力者、イリーナ・リトビナ

イリーナは昨年10月9日に放送された「奇跡のチカラの謎を解け!世界超常能力TV」(フジテレビ)でも紹介されていました。ロシアの「ヴィノグラードフセンター」というところで、犯罪捜査の透視を行っているそうです。しかし残念ながらロシア語がわからないため、情報はほとんどつかめていません。

※イリーナのページ
http://vinogradov-centr.ru/litvina.php

(3)オーストラリアの超能力者、デビー・マローン

デビーは約20年間、オーストラリアのニューサウスウェールズの警察と共に様々な事件の捜査にあたっていたと主張している超能力者です。今回番組で紹介されるのは、その中でも最も注目を集めたというキイシャ・エイブラハムズ(アブラハムズ)失踪事件です。

事件は2010年8月1日に起きました。当時6歳の少女キイシャが、オーストラリアのマウント・ドルイットにある自宅から忽然と姿を消したのです。

この事件は大きな反響を呼んだそうですが、それはまだ小さな女の子の失踪事件だったということに加え、実は犯人が、泣きながら我が子の無事を訴えていた母親本人だったからでもあります。
http://www.theguardian.com/world/2013/jul/18/kristi-abrahams-jailed-murder-kiesha
http://jams.tv/Contents/news/view/18609

番組のサイトで、「恐るべき事件の結末」と書かれているのは、この母親が犯人だったということだと思います。それでは、事件を担当したデビーは、このことを透視できていたのでしょうか。私が調べた限りでは、その証拠は見つかりませんでした。

彼女の事前の透視として確認できるのは、キイシャの遺体がダムに沈んでいるというものです。警察はこの透視を信用し、ダムの水を抜いて捜索したといいます。しかし遺体は見つかりませんでした。
(http://www.dailytelegraph.com.au/news/nsw/psychic-tip-on-missing-kiesha-abrahams-leads-to-water/story-e6freuzi-1225965435704)

それもそのはずで、実際に遺体が埋められていたのは、キイシャの自宅から南に2、3キロ離れたシャルベイという場所にある低木林でした。ダムは関係がありません。
http://www.news.com.au/national/two-arrested-in-case-of-missing-kiesha/story-e6frfkvr-1226043191911

それでもデビーはまだ他のダムも透視していました。また母親が真犯人だという話も事前に確認できる記事では出てきません。これはもう完全に外しているのではないでしょうか。とはいえ、番組ではうまくまとめるのではないかとは思いますが……