前回の記事の続きです。残りは二つです。

まずはダーツがどこに投げられるのか当てる透視。これは図形と数字がそれぞればらばらに書かれたボードが用意されます。またダーツと白い封筒も用意されました。ウェインによれば、すでにアメリカから東京へ来る飛行機の中で透視結果を書いており、その紙は封筒の中に入っているといいます。

続いて、選ばれた出演者が図形と数字のボードにそれぞれダーツを投げ、△と121が選ばれました。

……あれ? そうです、もうお気づきのように答えが判明したこの時点で、ウェインは自分の透視結果を書いたという紙を公開していません。そればかりか、最初はテーブルの上に置いてあった封筒を、その後に答えがわかるまでずっと右手で持っていました。

事前に透視結果を書いていたなら、封筒に触れる必要はまったくありません。疑われるだけです。しかしあえてそうせざるを得なかったのは、結果が判明したあとに答えを書く必要があったからでしょう。

やり方は硬貨の時と同じか、カーボン紙を使ったものだと思います。実は大きい封筒の中にはもうひとつ小さい封筒が入っていて、最終的にはその小さい封筒から紙を出すのですが、その際、封筒に切れ込みが入っていることが確認できます。

これは封筒の中に紙が入っていたのではなく、外にあったということを意味します。もし大きい封筒にも切れ込みがあれば、紙は外からでも書くことが可能です(番組では封筒の表側は一度も見せませんでした)。または大きい封筒にカーボン紙が仕込まれていれば、封筒の外から爪先で字を書けば中で転写できます。

いずれにせよ、封筒に仕掛けがある可能性は高いのですが、ウェインは事前に封筒の確認はもちろん、事後もすぐに封筒をくしゃくしゃに丸めてしまって確認させませんでした。残念な行為です。

さて最後は大槻教授が参加した透視。これは事前に大槻教授に好きな図を書いてもらい、さらにスタジオのその場でも好きな二桁の数字を思い浮かべてもらって、図と数字を透視するというものでした。

このときは封筒や紙などは手に持っていません。内側の胸ポケットから折りたたまれた紙を出すと、そこに透視した図と数字が書いてあるというものでした。

さらに大槻教授がアドリブで、最初に自分が書いた紙の裏側にもうひとつ違う図を書いているが、それは透視できていないだろうと言い出したときも、お尻のポケットから同じような図が書かれた紙を出して対応していました。

一見すると絶体絶命のアドリブにも対応していて、透視は成功しているようにも見えます。ところがこれも、ウェインが示す答えはすべて後出しでした。

つまりここでもやはり、答えがわかった後で書いているのだと考えられます。でもどこで? 一番怪しいのはパンツの右ポケットです。ウェインは答えが何か見せられるとき、いずれもポケットの中に手を入れていました。

ポケットの中に紙を入れておけば、前出の指先のペンで字が書けます。それを折りたたみ、手の平に隠します。そして別のポケットの中から紙を出すフリをするため、その別のポケットの中に手を入れますが、このとき手の平に隠した紙を移動させます。あとは最初からポケットの中に入っていたかのように取り出すだけです。

ちなみにウェインが書く字は、お札のときはまともだった一方で、それ以外はいずれも汚く、不自然なものでした。とても事前にきちんと書いていたとは思えない不自然さです。これはやはり、その場で見ずに、指先で素早く書く必要があったために生じた不自然さだったのではないかと思います。

※画像はいずれも当該番組から引用しました。