本城です。
今年2月、FBIのUFO文書とされるものが少し話題になりました。

「FBI機密文書に記されたUFOに関する9つの重要メモ「『異次元からの来訪者が来ている』」
http://tocana.jp/2017/02/post_12244_entry.html

文書自体は以前から公表されていまして、海外でも取り上げられていました。FBIのサイトから閲覧可能です。
https://vault.fbi.gov/UFO/UFO%20Part%201%20of%2016/view

文書は全部で69ページあるのですが、これらのうち、特に重要なのが22ページにある文書だといいます。海外では「ラウンド・ロビン・メモ」と呼ばれることもあるようです。

ラウンド・ロビン・メモ

ラウンド・ロビン・メモ

内容は、最初のリンク先の記事を読んでいただければ大体わかると思いますが、簡単にいえば、書いたのはいくつかの学位をもつ大学の元学部長だという匿名の人物で、その人物が空飛ぶ円盤に関して重要な情報を提供するといったものです。

文書の日付は1947年7月8日となっていますから、ちょうどケネス・アーノルド事件をきっかけに空飛ぶ円盤ブームが巻き起こっていた頃です。

とはいえ、この文書は内容を読む限り、FBIが書いた文書ではないようです。では、どういった経緯の文書だったのでしょうか。ヒントになりそうなのは、冒頭に書かれている「THE ROUND ROBIN」「THE FLYING ROLL」という言葉です。

「THE ROUND ROBIN」(ラウンド・ロビン)というのは、当時カリフォルニア州にあった「ボーダーランド・サイエンス・リサーチ・アソシエイツ」(後に境界科学研究財団)という団体が発行していたオカルト雑誌の名前です。

こちらにその雑誌の索引があります。
https://borderlandsciences.org/journal/vol/rr.html

それで、もうひとつの「THE FLYING ROLL」(フライング・ロール、空飛ぶ巻物、ゼカリヤ書の一節)というのは、これまた同団体が発行していた別の雑誌の名前のようです。こちらは索引がありませんが、オンラインで公開されている同団体の記事を読んでいますと、何度かそういった名前の雑誌について言及されていました。

また、同団体の会長はミード・レインという人物だったのですが、彼は『ニューメキシコに墜ちた宇宙船』(徳間書店)で何度か名前が出てくる人物でして、その本の中で紹介されている彼宛の手紙を見ますと、宛先が「サンディエゴ」になっていることがわかります。

実は、FBI文書の方にも、冒頭で「カリフォルニア州サンディエゴ」という地名が書かれていました。

つまり、こういった情報から推測しますと、問題のFBI文書はミード・レインの境界科学研究所が当時発行していたオカルト雑誌と関連がある文書なのではないかと思います。もしかしたらプレス・リリースか何かのコピーなのかもしれません。

FBIやCIAは、こうした文書や切り抜きなどをけっこう集めて保存していました。すでに公開されている他の文書など見ていますと、見境なくいろいろな文書を保存してたんだなということがわかります。今回の文書もそうした文書のひとつだったのかもしれません。(文書の右側には「ノー・アクション」と手書きで書かれていることから、とくに重要視はしていなかったようです)

ちなみにミード・レインについては、『UFO事件クロニクル』をご覧になった方ならすでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、有名な「捕まった宇宙人写真」をドイツからアメリカに持ち込んで、世界に広めるきっかけをつくった人です。前出のロズウェル事件の本でも何度か名前が出てくる人でもあり、けっこう重要な人物でした。名前を覚えておくと、役立つと思います。