本城です。

先日、「『地震雲』第一人者が緊急警告 首都圏10日以内に震度6」という記事が少し話題になりました。ご覧になった方もいるかもしれません。今回はその検証です。

さて、問題の予知は大きく分けて次の3つがありました。

  1. 1月10日~19日に東北(岩手、宮城、福島)でM6~7、震度5~6の地震が起きる。
  2. 1月10日~23日に東北から関東(福島、茨城、千葉)でM5.5~6.5、震度5~6の地震が起きる。
  3. 1月10日~23日に関東(茨城、千葉、神奈川)でM4.5~5.5、震度4の地震が起きる。

検証では気象庁の地震データベースを使います。結論からいいますと、(1)と(2)は当たりませんでした。この期間に当該の地震は起きていません。一方で(3)はひとつ当たりました。1月22日に千葉県沖で起きたM5.1の地震により、茨城県で震度4の揺れが観測されたのです。

しかし、ここでひとつ疑問が浮かびます。震度4やM4.5以上の地震というのは、どれくらい珍しいものなのでしょうか? そこで昨年1年間に茨城県で起きた震度4の地震回数を調べてみました。結果は21回です。月平均では毎月2回弱ほど震度4の地震が起きていることになります。(M4.5以上の地震は25回)

今回の予知では期間が約2週間もありました。もともと毎月のように震度4やM4.5以上の地震が起きている地域なのですから、当たった予知というのも、実はそれほど珍しいことを当てたわけではないということがわかります。

記事にあった「10年は35回中30回、11年は54回中46回と高い的中率を誇っている」というのも、こういった実は珍しくない地震を含んでいるからなのかもしれません。