謎の数字が記されたミステリーサークルの正体

本城です。昨年末、アメリカ・カリフォルニア州のチャアラーにミステリーサークルが出現しました。

【画像引用元】
http://www.earthfiles.com/news.php?ID=2157&category=Environment

2013年の最後に登場したこのサークルはとても奇妙だったため、アメリカはもちろん、世界各国で取り上げられています。日本では日経が写真付きで取り上げていましたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

さて、このサークルが最も奇妙だったのは、「192」という謎の数字が記されていたからです。これは点字で示されたものですが、他にも外周のサークルを時計盤に見立てると、1、9、2のそれぞれに対応していて、何らかのメッセージであることは明らかでした。

【画像引用元】
http://www.youtube.com/watch?v=LVDrjAFibHI

海外では、この数字の意味について様々な説が飛び交います。いわく、惑星の配置、放射性同位体イリジウム192との関係、ケネディ大統領関連のNo.192文書などなど。

他にも現場では大麦の茎が折れずに曲がっていたことから、いわゆる「不思議なカーブ」が確認されたとして、人間によるイタズラの可能性はないとされました。サークル付近では不思議な光も目撃されたといいます。地球外生命体からのメッセージだったのでしょうか。

残念ながら違いました。このミステリーサークルが世界各国で取り上げられるようになった1月上旬、ついに正体が判明します。NVIDIA(エヌヴィディア)という企業が名乗り出たのです。

この企業はアメリカ、カリフォルニア州にある半導体メーカーで、2014年1月5日に「Tegra K1」という新製品を発表しました。これは192コアのスーパーチップで、今回サークルに記されていた「192」という謎の数字は、実は新製品のコアの数を示していたことが明らかにされました。

制作理由について、同社の社長兼CEOのジェンスン・フアンは、「Tegra K1がNVIDIA史上最も大がかりなプロジェクトで、およそ実現不可能な技術によって構築されたことから、これはきっとエイリアンによって開発されたに違いない!というネタが前提として存在した」と語っています。

「Tim Sweeney氏が登場する「Tegra K1」の“Unreal Engine 4”デモトレーラーが公開、その他未公開シーンを含む映像も」(doope!)
「NVIDIAがGPUコア192基搭載の次世代モバイルSoC『Tegra K1』を発表」(GIGAZINE)

これは同社で「プロジェクト192」と呼ばれていたそうで、裏話については次のページで読めます。
「プロジェクト192裏話-カリフォルニア州のありふれたムギ畑を世界で神秘にした方法」(NVIDIA)

ちなみにサークルの形自体も、実は「Tegra K1」のチップがモデルだそうです。また広告の効果も想像以上で、大成功だったようです。

謎の数字が記されたミステリーサークルの正体”へ5件のコメント

  1. オーウェンクラベッキ より:

    本城さんに聞きたい。
    https://www.youtube.com/watch?time_continue=182&v=NWz7lgq8pqY
    ↑このミステリーサークルは人の手によって作られたと思いますか?

    1. 本城達也 より:

      人間が作ったと思います。

      1. オーウェンクラベッキ より:

        実はこのサークルが出来る前日にたまたまこの近くにイギリスのウィルトシャーに住まれる日本人女性が居られてこう書かれています。要約すると
        「前の晩に雨も降ってないのに外が何回もピカピカと光って亀裂音もなってその後土砂降り、起きたらクロップサークルが出来ていた」
        https://venus-jewellery.com/blogs/news/article-67

        人間が作ったと思われている本城さんはこの女性の発言は【妄言、狂言】と捉えるのでしょうか?
        本音が聞きたいです。多分、それでも本城さんは「人間が作ったと思う」という意見は曲げないと思いましたので。

        雨上がりだったらしいのですが、ここまで拡大しても足跡一つなくめちゃくちゃ綺麗に出来ていることはダグとデイブが作っていた時代には出来なかった芸当ですよね。
        私には判別がつきません。

        確かに、この方はスピリチュアルを信じている節があるのでバイアスはありますが。
        懐疑派的にはおいしいお客さんですよね。バイアスかかってる人は今までもバッサリ切られてきたので今回も切られるに足る証拠や「実は会社の宣伝だった」とかあればいいんですが、そんなのを調べている暇もないと思いますので、本城さんの率直な意見だけが聞きたいです。

        1. オーウェンクラベッキ より:

          ↑すいません。「狂言」は日本の伝統芸能でしたw恥ずかしいので訂正します。
          ビジネスや嘘、作り話と捉えるのか、本当に光っていたが、ミステリーサークル制作団体が単に作業として光を利用していたのか、など色々と考えられますね。

          1. 本城達也 より:

            そういったことは調べてないのでわからないです。

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