本城です。

先月の11日、矢追さんのブログにて、千葉県で撮影されたというUFOの写真が紹介されていました。今回はその検証記事です。まずは問題の写真をご覧ください。(矢追純一オフィシャルブログより)

ブログによりますと、撮影者の方は昨年1月に千葉県へ旅行に行き、タワーホテルの30階のベランダから夕焼けを数枚撮影。その際、1枚だけに奇妙な発光体が写っていたといいます。

確かに、写真には平べったい発光体が確認できます。しかしこの写真をよく見ると、屋外から撮影したにしては違和感を感じました。次のように明るさとコントラストを変えてみると縦に写り込みのようなラインが確認できるからです。

また問題の発光体もダウンライトの写り込みに見えます。つまり、この写真はベランダから撮影されたものではなく、室内から窓越しに撮影されたものであるように思われました。

室内の照明が窓に反射した像はUFOと誤認されることがあります。たとえばよく撮れているこちらの写真。左側には室内のものが写り込んだ縦のラインもあって問題の写真と似ています。

ただし今回の写真が室内からの写真だと考えるには、いくつか確認しなければならない点があります。写真の左下にはベランダの手すりが写っていますが、この位置に写るには手すりと窓際は比較的近い必要があること。また撮影された部屋にダウンライトはあったのか、という点などです。

それらを確認するには撮影されたタワーホテルを特定する必要があります。残念ながら矢追さんのブログにはホテル名が書かれていませんでしたが、私が調べたところでは、千葉県鴨川市にある鴨川グランドタワーが記載されている条件に最も一致しているように思われました。

ここは千葉県内で30階以上、海沿いに立地しており、グーグル・アースから見た風景もよく似ています。

また、FacebookにてGetter Shownさんが見つけてくださった鴨川グランドタワーを紹介する動画にも、問題の写真とよく似た風景が確認できます。

そこで私は、鴨川グランドタワーに直接問い合わせてみることにしました。ホテルの方であれば、写真に写る風景がそのホテルからのものかわかると思ったからです。結果は「ほぼ間違いない」とのことでした。あとは手すりとダウンライトです。

動画を見ますと、室内の天井にはダウンライトがあり、窓際から手すりの位置も比較的近いように見えます。これもホテルに問い合わせて確認してみました。

まずベランダの手すりについては、窓に近く、問題の写真のように撮影可能だと思われる部屋(ロイヤルスイートルームとコンドミニアム)はあるそうです。さらにダウンライトも、そのベランダが近い部屋(居間)の天井に4個あるといいます。確かに、動画の居間にもダウンライトが確認できます。

平べったく、立体感がないところがよく似ているのではないでしょうか。

なお撮影者の方によれば撮影時に一枚しか発光体は写っていなかったそうですが、それは発光体の背景がポイントであるように思います。室内の照明が窓に反射して写るには、基本的に窓の外に暗い部分が必要です。問題の写真を見ると、発光体の背景は暗い雲です。しかし、その下は明るい空になっています。

おそらく撮影する際にカメラの位置がずれれば、発光体(ダウンライト)が写る位置も変わり、窓の反射像として写らない(もしくは、うっすら写っても気づかない)可能性があります。それが複数枚撮影したうちの一枚にしか写っていなかった理由ではないかと考えられました。

もしくはベランダで撮影した写真と室内から撮影した写真があったのかもしれません。撮影者の方によれば全部ベランダから撮影したそうですが、撮影後に思い出す記憶というのはあてにならないものです。

心霊写真の検証などで撮影者の記憶違いがわかったことはよくありますし、今回は室内の写り込みのようなものも確認できますので、室内から撮影されてダウンライトの反射像が写った可能性が高いように思います。

ただし今回は再現写真がまだ撮れていません。できればすぐにでも確認したいところですが、いかんせん撮影場所と予想される部屋がかなり高いので簡単にはいかないのが現状です。そのため上記の可能性は断定はせず、今後の課題としたいと思います。いずれ再現写真を撮って検証できれば追記します。